●日本の医療資格はＮＺで通用するか?
Ｑ）新婚旅行で行った、クライストチャーチが忘れられず、移住または、クライストチャーチで暮らしたいと考えております。
私の旦那さんが医療の資格を持っていますが、日本の医療資格はＮＺでは通用しないのでしょうか?

Ａ）結論からお話しますと、ニュージーランドで開業するにはニュージーランドの医師免許が必要となります。
現在数名の日本人医師がニュージーランドに来ていますが、皆さん研修医として来ているようです。
もし、医師免許を取得したとしてもこちらで開業して生活できるかと言いますと疑問です。
まず、第一に在留邦人が少ない事と、その人達は十分に医療を受ける環境に無いと言う事です。
こちらの保険料は高い為、加入者が極端に少なく自費で治療を受ける人はあまりいません。
旅行者の人達は保険会社と提携している病院へ送り込まれているようです。
日本人にとって日本人医師の存在は大変魅力あるものですが、医師にとってはボランティア感覚で無いとやっていけないと思います。
現在こちらに来ている医師は移植医や、心臓外科医などの人達です。
貴女の夢を少し冷めさせたかもしれませんが、ニュージーランドは素晴らしい所ですから是非違う部門で挑戦してください。
それと、昨年から永住権の申請と労働ビザが非常に難しくなりました。
その点もよく考えてから決断してください。

●ＮＺでモーテルを経営したい
Ｑ）以前ＮＺに２年ほど住んでいて、２１世紀の初日の出をＮＺで見られた幸せものです。今日は日海さんに質問があってメールしました。
私たち夫婦はＮＺで出会って結婚して今は、夫の仕事上韓国の方に住んでいます。夫は韓国人です。
私たちは今でもＮＺが忘れられず、近い将来家族で移住することを決めたのはいいのですが、まだまだ定かではない情報とかもあって、私自身も戸惑いながらの準備期間といった所でしょうか。
私たち夫婦はＮＺでモーテルの経営をやってみたいと思っているのですが、物件を購入してからビザを申請するのか？購入した所で、ビザが下りなければどうしようもないし・・・夫と同じ韓国人で、仲のよい知り合いがいて、彼はＰＲを持っています。それなので彼が私たち夫婦を雇うという形でなんらかのロングタームか普通のビジネスビザでも下りないものか？・・・と。
そんなことは、果たして本当にありえるのでしょうか？？
韓国人とはいえ、ＰＲを持ってる人物なので雇い主としては成り立つのではないか・・・と思っているのですが…でも疑問です。あと他によい経営方法は何かあるでしょうか？
不透明な事が多いので、私もどうして頑張ってよいやら…。もし、ご存知の事や、何か情報があればぜひ教えてください。お願いします！！
私は以前ＮＺでトラベル関係の勉強をポリテクでしていたので興味・知識は結構あります・・・私たち家族の移住への第一歩のお手伝い、少ししてもらえませんか？？

Ａ）将来をＮＺで過ごしたいとの事。素晴らしい事です。昨今の国際情勢は不安定で、イラクの次は北朝鮮問題と言われています。
貴女の住んでいる韓国も小生の日本も北朝鮮の脅威にさらされているわけで、ご主人共々ニュージーランドに永住希望する気持ちはよく理解できます。
さてご質問の件ですが、こちらには企業家ビザ、ロングタームビザと言う物があり、現在普通のビザ取得が難しくなっていますが、その前の段階のビザがあります。
それを取得し、ニュージーランドに貢献したと認められた場合永住権の取得が可能になります。
貢献と言う物はこちらで事業をし、利益を出す事のようです。
小生の友人もこのビザを何人も取得しております。
ビザの申請のときにどのような事業をするかを申請書に書き、1年以内にその事業を興す事が条件です。
そして認められますと3年間のビザが下ります。その様なわけですから、申請と同時にモーテルの物件の購入に動かれたら如何ですか？
小生の知人にご主人が韓国人で奥さんが日本人の方がその様なビザの斡旋業をしています。
小生が見ている所、非常にまじめな方で、その方に相談してみたら如何ですか？
しかし、ビザの斡旋料については各社違うみたいですので参考に２～３見積もりを取って下さい。
一番重要なのは、英語力の問題です！
以前はお金で成績を買えたようですが、今は厳しくなっているようです。
いずれにせよ英語（会話等）は勉強しておいて下さい。
又、最近ではワークビザの取得も厳しくなっている様なので貴女の知人の人がワークビザを確実に取得できる事も確かめておく必要があります。
確実に計画を進める第一歩としてはご主人とニュージーランドに一度来て、その件について詳しく情報収集をして下さい。
もし、永住権の取得が目的であればニュージーランドに来る前に、そろえておく書類等が有りますので、気持ちが固まっているようでしたら又、ご連絡ください。
必用書類等を御知らせします。
小生の住んでいる「ＨＯＷＩＣＫ地区」は中国人の多い所ですが、最近は韓国の人もすごい勢いで増えております。
それにつれて韓国のレストランや、食材店等が多数出店してきており、小生にとっては大歓迎な所です。
我が家では1週間に2回は韓国料理のため、妻は食材の確保が容易な為いつも美味しい韓国料理が食べれます。もしニュージーランドに住まれる事になったら是非わが町ＨＯＷＩＣＫにお越しください。
それでは又、わからない事があったら遠慮なくご質問下さい。

●ＮＺでお寿司屋さんを始めたい
Ｑ）私はニュージーに住んでみたいと思っている寿司屋です。
そちらで寿司の人気はどうでしょうか？また、ホテルや繁華街にある寿司屋の板前は日本人ですかニュージーの方たちが多いのでしょうか？
私はお寿司の教室などを東京、横浜などのカルチャーセンターなどで教えていますが、ニュージーで寿司店に勤めながらすしスクールなども開きたいと思っているんですがどうでしょうか、教材用に英語版の寿司教本も２冊出しています。
アメリカ西海岸や、ハワイではパーティーすしということで多少売れているとのことです。
あと今娘と妻、私ですが、そちらで生活するとしたら、子供の学校、住居の賃貸マンション、一戸建ての相場、治安などどうでしょうか？

Ａ）現在ニュージーランドは外国人の（東洋人）の移民が爆発的に増えておりこの５年間で中国人１５万人、韓国人１０万人を含め多くの移民が来ております。

そのほとんどが大都市オークランドに来ているのが現状です。

移民の増加に比例して食生活の向上もめざましく、現在オークランドでは世界の食べ物は全て食す事が出来ます。

その中でも現在、日本食はブームになりつつあり、和食レストランは雨後の竹の子のごとく増えつづけております。

しかしながら、残念な事に日本食の職人は皆無に近く、ほとんどがインチキ職人で回っているのが現状です。

又、経営者も日本食ブームを当てこんだ中国人や韓国人が多く、店のつくりは良いのですが味はほとんどと言って日本食とは程遠い物です。

貴殿はすし屋を開業しているようですが、このニュージーランドでも寿司はブームになっております。

しかしながらほとんどの寿司は寿司と言えるようなものではないのですが、ニュージーランドにいる外国人にしてみれば初めて食べる物なのでこれがすしかと思っているようです。

最近は回転寿司なるものがちらほら出てきておりますが、これもブームになりそうです。

食材も米はこしひかり、魚も一部の貝類を除いてはほとんどが手に入ります。

日本食材で手に入らないのは松茸とふぐくらいで、ほとんど入手可能です。

貴方のＨＰを拝見致しました。

とても美味しそうな寿司が沢山あり、食をそそりました！

こちらでもパーティーは大好きでパーティー料理等は当たると思います。

又、調理師学校や、料理教室を開催すると相当数の生徒が集まると思います。

小生の相談室にも色々な方から相談があり、その人は大型の回転すしを経営したいそうです。

こちらに住んでみたいとの事、とても良いことだと思います。

お子さんの教育などに関してはニュージーランドは最適だと考えます。

永住権を取得しますと出産費用は無料、教育費は日本の５分の１等、夢のようです！

又、生活費も日本の３分の１で済みます。

住宅もその様なわけで非常に安く購入出来ます。

賃貸は割高の上、日本と違って居住権が無い為すぐに出て行けと言われる事もありますので銀行ローンで購入した方が良いと思います。

６００㎡の土地に３部屋ついた中古住宅であれば日本円にして１５００万円くらいで買えます。

その様に日本と比べニュージーランドは全てにわたって安く住み易い所です

しかし、裏を返せば収入も日本の３分の１と言う事になる事を頭に入れておいて下さい。

●中国の貿易を展開し、NZで市場を開拓したい　
Q)昨今より中国との貿易に着手いたしております。つきましては、ニュージーランドにも市場を開拓できれば思い情報を集め始めたところです。

日海和尚にお尋ねしたい点というのも、ニュージーランドにこの事業を持っていく価値があるかどうかなのですが、現時点での懸案事項は下記の通りです。

・ニュージーランドの日本米(中国産コシヒカリ等)の需要と供給のバランス

・ニュージーランド政府の中国からの米、穀物に関する関税、規定等

・ニュージーランドに現地法人を作る際の難易度、障害等

将来、私自身の拠点をニュージーランドに移すことも、一つの可能性として考えております。個人的には"一般技能部門"での永住権取得が可能なようですが(ワールドサービス様のHPでしらべさせていただきました)、ニュージーランドの市場規模を考えますと、私のような業種の者がニュージーランドを拠点に仕事をするには無理があるかとも考えております。

A)現在ニュージーランドは日本食ブームで又、中国人などを含む米主食のアジア人が移民として相当数ニュージーランドに来ており、米の需要は飛躍的に伸びております。

小生もそのおかげで毎日オーストラリア産のコシヒカリを食しており、味に関しては日本のニ等級のコシヒカリの味に匹敵する物で、値段（１０ｋｇでＮＺ＄２２）も安い為満足しております。

又、最近では寿司店（回転すし）等ぽつぽつと出来てきておりますが、ほとんどは韓国人経営等の中途半端なもので小生が考えますに今後この手の店舗を日本人の手で開店しますと非常に高成長な事業になると考えます。

最近、移民が増えたせいで外国人の食文化に対する興味が高まり味覚も飛躍的に伸びております。

現在はインチキな日本食で満足している人達もこの１～２年で本物志向の味を求めるものと考えます。

主食の米についても同じ事がいえ、普通の米とコシヒカリを食べ比べますとその事は歴然としております。

移民してくる人達はある程度資金がある為、食材に関しては良い物を求める傾向にあり当地ニュージーランドでもオーストラリア産のコシヒカリが販売されますと１週間で完売される情況です。

貴殿の質問については早速小生の友人で日本食材店に事情を話し調査をさせますが、米についての関税はフリーで又、今後の需要については非常に見込めるとの答えを頂きました。

又、中国からの米の輸入は現在大々的に行われており、何ら問題ないと考えます。

小生も日本で飲食店の全国チェーンを展開していた関係でこの話は非常に興味があります。

もし、需要が見込めるのであればまず現在ＮＺで開業している食材店を総代理店として中国より輸出するなどし、需要を見極めた上で貴殿が現地法人を設立する事など検討されたら如何ですか？

又、先ほど話した寿司チェーン（回転すし）等の店舗展開も今後非常に見込みのある事業で米の輸出と抱き合わせで行うのも面白いかと考えます。

貴殿の方でそちらの方の興味がある方を探し同時に行う事も非常に有意義かと考えます。

●ニュージーランドでの就職について
Ｑ）ニュージーランドでの就職について
以前から漠然としていたニュージーランド移住に向けて、ステップとして子供とロングステイを予定しております。子供は、６歳と４歳の２人です。
今心配しているのは、ニュージーランドでの就職のことです。できたら、有機農法の農家に修行させてもらうことができたらと願っています。
現在の求人の状況を見てもなかなか見つからず、家族の生活安定の為には、何でも働いた上でとも考えています。

Ａ）当地で外国人である日本人の就職は非常に難しいかと考えますが、日本人の経営する飲食店であれば多少就職の道はあります。
農業に修行の件ですがこちらの農家は住まいと食事を用意してくれる代わりにタダ働きということになる例が多いので、家族４人を抱えているのでは大変ではないでしょうか?
大きな夢を持ってニュージーランドに来られるのは大賛成ですがすべてを処分して来られる前にもう少し情報収集をされることをお勧めいたします。

●ニュージーランドでビジネスを始めたい

Q)私は本年3月に会社を退職し日海さんのコラム等を読みニュージーランドで第二の生活をしたいと考えています。ただ私の場合金利で悠悠自適と言うわけには行きませんのでニュージーランドで何か事業をと考えております。ただ海外で事業をした経験も又、英語力もあまりありません。その為どのような事業をすれば良いか？良いお知恵をお貸しください。又、ニュージーランドに行くまでの間、職業学校などに通い基礎的な勉強をする事も考えています。

A)日本でどのような仕事をしていたか分かりませんのでこちらに来てどんな仕事が向くか頭を悩ます所ですが日本で事業をされた事がそのままこのニュージーランドで利用できるかと言うと疑問です。それと当地ニュージーランドでも失業率が高い為、語学力に乏しい日本人を雇用する現地企業はほとんどありません。その為、日本人を対象にした事業をはじめる方が多いのですが何しろこの国に在住する日本人はあまりいないのと、いても商売にならないのが現状です。

　しかしながら今このニュージーランドで一番急成長なのがフードサービスと言われる飲食業です。特に日本食は今ブームになっており各地に雨後の竹の子のごとく開店しています。しかし内容はと言えば韓国人や中国人などの日本食をあまり知らない人種の人や、日本人が営業していてもワーキングホリデーのアルバイトを使ったにわかコックなどで営業しているのが現状です。しかしながら、それでいても結構はやっているのが不思議な所です。つまり現在ニュージーランドで日本食を食べている外国人が日本食を今まで食べた事が無い人達が多い為その様なイミテーション日本食で満足しているようです。

　そこで小生のアドバイスは貴殿がニュージーランドに来るまでの間どこか日本食レストランで修行するか、料理学校に通って日本食を習得してください。その上でニュージーランドで日本食レストランを開店したら如何ですか？又この国には保健所や開店に調理師免許は必要なく誰でも開店できます。ちなみにオークランドの市街地で開店するのに要する資金は大きさにもよりますが約１０～２０万ドル（ＮＺ＄）あれば可能です。要は素人でも十分本人のやる気次第で成功すると思います

●ニュージーランドでリハビリ施設を作りたい

Ｑ)私は医師として10年目で、救急病院で研修した後に現在リハビリを専門にしています。
　何故ニュージーランドか？将来的にリタイアした人たちのニーズが海外にあると思っているからです。初めはバンコクを考えていたのですが、浅井隆さんの本を読んでニュージーランドも候補に入れてみました。ただしこの本ではニュージーランドを極度に礼賛していましたので吉本様のようなご意見が伺えて非常に参考になりました。
　私の考えるプランと似たようなことはシルバーコロンビアプランでも提唱されているようですし、いろいろな方が計画されているようです。その計画をベースに海外でリハビリテーションをと考えています。ただしクリアしなければいけない問題が幾つもあります。もう少し煮詰まりましたら御指導御鞭撻していただければ幸いです。寒い季節柄お体ご自愛下さい。（ニュージーランドは寒くないですか。）

Ａ)Ｋ病院のドクターとの事、小生が１２年前脳血栓で倒れたとき最善の治療を施していただいたのもＫ大学医学部卒の医師と伺っており、何かの因縁を感じます。

さて、昨今の日本の情況に付け込み色々な物書きが世情をあおり、それに乗じてビジネスに結びつける向きがあり、又　藁にもすがる思いの人達から甘い汁を吸おうとするやからが随分出てきているのではないかと心配しております。
貴方のような純粋な気持ちでニュージーランドを選択していただいた事に感謝いたしております。
小生のコラムで出てきましたシルバープランもトヨタ自動車のＮＺ社長との間で純粋なプランを立てましたが、現在休止しております。[コラム参照）
貴方のおっしゃるようなリハビリの為の海外施設としてはニュージーランドは最適かと考えます。
それは設備投資に多額の費用を要さない事と、維持費が極端に安く出来ると言う事でしょう。
又、生活費等も日本の３分の１程度で出来る事もこの国の良さといえるでしょう。
しかし、それには日本のケアピ－プルやリハビリ専門医が常駐する事が絶対条件と言えるでしょう！
こちらは日本の医療介護のように万全な介護はしておらず、日本人の方を対象にした場合、スタッフの確保と常駐が一番重要な事と考えます。
しかしながら、先ほど話しました様にリハビリの施設をニュージーランドに作ると言う事は大賛成です。